新型アトレー車内DIY 失敗から学ぼう!!車内プラ材塗装で見えた、塗装工程で絶対外せないもの。

はじめに

Vanfortable Lifeをご覧いただき、誠にありがとうございます!!

以前、車内をよりオシャレな空間にするために、荷室部分のウッド化に乗り出しました。

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新型アトレー車内DIY! 車内壁面をオシャレにウッド化!!
今回は新型アトレーの車内壁面のウッド化についてまとめていきたいと思います。より理想の空間に近づけるために「車内の壁面をウッド化してみよう!」という事になりました。

ネオジウムマグネットを使って出来るだけ強力な力で車体に固定するこのスタイル。すぐに脱着可能なお手軽DIY。それは決して悪いものではありませんでした。

しかし私は新型アトレーの便利機能で筆頭に挙がると言っても過言ではない『サイドデッキトリム』が使えない状態にしてしまっていいものかと悩んでいました…。

ボードを差し込んでテーブルや荷物置きとしても使える便利機能

車内の景観としては、床も天井もウッド化してイイ感じに秘密基地っぽくなっていく中、車内側面だけデフォルトの真っ黒なプラ材というのは個人的にとても残念です。

元はと言えば、それが嫌で荷室側面のウッド化に着手したくらいですので。

だからと言って、その景観を担保する為に、便利機能の筆頭が使えないという現実…

んー、どうしたものか…

車中泊も視野に入れてのDIYである以上、ラゲッジボードが手軽に使えるか否かは、非常に大きなポイントとなります。

ダイハツ アトレー公式HPより

どうにか車体本来の色であるオフビートカーキと、車内床や天井の無垢テイストを活かしつつ、アトレーの持つ便利機能を使えないものか…と思考錯誤しました。

ついつい視野が狭くなってしまい、『ウッド化』ばかりにこだわっていた私。

ふと我に返って

あ、黒いプラ材に色塗っちゃえばいいんじゃねぇの?

という結論にたどり着きました。

失敗から学ぶ

今回はDIYというよりは車内の塗装。木材を切ったり寸法を測ったり、ビスを打ったり固定したり…そんな事は1つも無かったはずなのに、思うように事は運んでいきませんでした…。

そんな今回の私の失敗が、どなたかの参考になれば幸いです!!

是非誰かの助けになれる事を願いつつ、本題に入っていきたいと思います!

それでは今回もよろしくお願い致します!

※余談※【車内塗装やDIYに向いている人とは…】

それは、今の車を『リセールする気が一切ない!!』または『リセールバリューなんて全く気にしない!』という事。

もし皆さんの愛車が新車だろうが中古車だろうが、「出来るだけリセールバリューを考えたい!」と言うならば、塗装やDIYはやめておいた方が無難です。

なぜならば、他人があれこれと好きにイジった車を高値で買おうとする人は、よほどのことがない限り存在しないからです(笑)

あくまで「自分が最後まで乗り潰す!!」または「“下取り数万円”と言われてもヘッチャラ!!」という確固たる意志がある。それが車を塗装したりDIYしたりする人の大前提です。

Part1 プラ材の取り外し

【プラ材を外す前に知っておくべき事】

①裏に付いているピンには、外しやすい方向がある事を知る。

「こうすればいい!!」という絶対的なものがあるわけではありませんが、無闇矢鱈に始めるよりは随分やりやすくなると思います。

荷室部分  画面右側が車体の後ろ。
後部座席部分  画面右側が荷室へ続く。

上の画像の矢印方向にピンが外れます。それを踏まえてプラ材を外せると、車体にもプラ材にも負担が少なくていいですよね!

②プラ材が割れるリスク

私の場合、運良くプラ材のどの部分も割れる事無く作業が出来ましたが、下手をするとプラ材がボキッと折れてしまう事もあるみたいで…

そういうリスクも受け入れた上でチャレンジするべきですね。

基本的に、プラ材に限らず車体から何かを外そうと思うと、①ドライバを使って外す。若しくは②力ずくで外す。の2パターンな気がしています。

ちなみに車内のプラ材は②の方です。笑

できるだけ垂直に、且つ一瞬に力を込めて「ガツンッ!!」と外しましょう。

詳しくは、YouTube動画を参考にしてもらえると幸いです。

Part2 プラ材の塗装(荷室部分) 

表題に『失敗から学ぼう』とある通り、ここから私はいくつかの失敗を重ねます…。

失敗その…① 下処理の甘さ

荷室部分のプラ材を車体から取り外し、いざ塗装への道です!

しかし、この時の私の考えは…

アトレーのプラ材は表面が凸凹模様だし

直接塗料を塗ればいいんじゃない?

というものでした。それでも私は慎重を期して、塗料が乗りにくい時に使う『下地剤』を使うことにしました。その下地剤がこちら、『ミッチャクロンマルチ スプレータイプ』です。

このミッチャクロンマルチ(スプレータイプ)は、塗料と塗装面をよりイイ感じに密着させるための『接着剤』のような働きをするものです。

ミッチャクロンの他に私が知っている下地材は、タカラ塗料さんの『非鉄バインダー』という商品です。

今回はタカラ塗料さんの塗料を使っていないし、非鉄バインダーは近くのホームセンターには売っていなかったので、『ミッチャクロンマルチ スプレー』を使うことにしました。

しかしこの『スプレー』という決定が、今回私が『失敗から学ぶ』と表現した原因の1つです。

なぜなら、使用剤がスプレータイプである以上、前提条件としては“無風である事”が挙げられます。

しかしながら、油性のミッチャクロンを家の中で振りまくれるはずもなく、屋外でスプレータイプのミッチャクロンを使うとどんな事が起きるのか?

そう。それは塗りムラ』です。

自分ではムラなく塗っているつもりでも、屋外ならば少々の風でも十分に『塗りムラ』が出来てしまうわけですね。

ミッチャクロン マルチスプレー
この時はまだ『失敗』になるとは思っていなかったな…

でもこの時は、残念ながら「塗りムラがある」なんて事は思っている訳もなく、次の作業に進んでしまします。

失敗その…② 色選びの難しさ

車内のテイストがオフビートカーキと木材という事で、選んだ塗料は多用途のライトカーキー。

塗装していった感じはいい感じ。何となくレザーの質感すら漂う(気になっている)感じで、なんの迷いもなくどんどんと作業を進めました。

何となくレザーのような質感に見えてイイ感じでした。 しかし…

全ての塗装が完成し、ワクワクしながらパーツを車内に当てがってみると…

ん?なんか思ってたイメージと違う…。

安っぽい感じがするなぁ…

塗料の明るさに室内の木部が負けている感じがする…。

やべぇ!色選び間違えた!!

とまぁ、こんな結論に至った訳です。

単純にもっと慎重に塗料の色を選べば良かったですよねぇ…。

とは言うものの、実際に購入前にはイメージするのが難しいのも事実です。

このような失敗をしないためには…

①事前に『モスグリーン 合う色』とか、そういったワードでネット検索し、画像の中から良さげな色をチョイスしておく事。

『モスグリーン 合う色』でのGoogle検索結果

②見本用のパレットが購入出来る塗料メーカーで塗料を選ぶ事。(タカラ塗料さんなんかはオススメ)

ご提案色でお困りの方へ・・・色見本セット -  刷毛(ハケ)・ローラーで車をDIYで全塗装しよう!
タカラ塗料公式 車専用塗料サイト 車を艶消しの塗料で刷毛やローラーでムラなく全塗装できる塗装セットをご提案

ちなみに私は今回、タカラ塗料さんではなくホームセンターで塗料を購入しましたが、後々考えると実際にカラーパレットで車内に当てがえるのは非常に大きいメリットだなと感じました。

また、タカラ塗料さんは施工事例も豊富で、質問にも非常に親身になって対応して下さいます。

ようやく数日後に気付いた失敗

塗装が終わったプラ材のまま数日の時が流れ、ふと塗装部をほんの少し爪でカリカリしてみると……なんと塗装がポロポロと取れてくるではありませんか…。

これはどういう事だ!?ミッチャクロンもしっかりスプレーしたはずなのに…。

何故だ? 何故だ!? 何故だ!?!?

はい。ようやくここで原因を究明することができる訳ですね。笑

改めて、ここで失敗の原因を振り返る。

①ミッチャクロンの塗りムラ

塗りムラが出た原因はミッチャクロンマルチがスプレータイプだった事。そしてミッチャクロンは油性の為、匂い等を気にして屋内ではなく屋外でスプレーした事。つまり多少なりとも風が影響するという事です。

これにより、ミッチャクロンが満遍なく振りかけられなかった可能性が極めて高いという事ですね。

ここでもう一つの失敗の原因が明らかになります。

②下地処理不足

そしてプラ材本体に下地処理を施していなかった事も大きな要因の一つということがわかりました。

ちなみにこの状況を知り得たのは、知り合いの塗装会社社員に聞いた所、このような答えが返ってきたからです。

塗装業者さん
塗装業者さん

それは恐らく“ケレン”をしていなかったからだと思います。

もちろん、ミッチャクロンの塗りムラというのも否定は出来ませんが、そもそも車の内装に使われているPP材は、かなり表面をツルツルに仕上げてあるはずなので、仮にその上に下地材(ミッチャクロン)を振ったとしても、PP材の表面がツルツル過ぎて、下地材ごと剥がれてしまう可能性は十分にあります。

なので、気になるようなら一度今の塗装を剥がしてあげて、再度“ケレン”からやってみると、よっぽど爪カリカリくらいじゃ塗装は剥げないと思いますよ。

その回答はとても納得できるものでした。

確かに車内のプラ材は、前提として「塗装なんてされない」のが当たり前(笑)

何なら、より綺麗で触り心地良い状態で納車するためにも、表面はツルツルに仕上げるに決まってます。

基本的に…と言うか根本的に、車の中を塗装しようと思うヤツなんて、一般的に考えればよほどの『アウトロー』。

しかし、私みたいなアウトローなヤツからすれば、そのツルツルで心地良い質感こそが難敵。(自動車メーカーさんは何も悪くありません。)

ただ、ここで私は思います。

ん?“ケレン”て何だ??

※ケレンとは※

目の細かいサンドペーパーで表面を研磨しザラつかせることで、塗料が表面に乗りやすくする作業。

『ケレン』は元々『clean』から来ているという説もあるが、そもそも『下地処理』を意味するらしい。

※下図参照

 

このような下地処理を軽んじてしまった事。これが私の大きな失敗でした。

失敗を挽回するために…

  • ①ミッチャクロンはスプレータイプよりも液化タイプを使うべし!!
  • ②ケレンを必ず施すべし!(手間はかかるけど、それも愛着に変わるはず!!)

この二つを肝に銘じ、後部座席部分の塗装に移ります!!

Part3 プラ材の塗装(後部座席部分)

失敗を活かすためにも、後部座席ではしっかりと“ケレン”を施しました。

地味な作業ですが、この処理が塗装の質を左右すると信じて!!

また、無駄なお金はかかってしまいましたが、ミッチャクロンマルチはスプレーではなく液状のものを使用しました。

ミッチャクロンが乾くまでしばらく時間を置いたら(塗料が水性の場合、約2時間置くらしい)、あとは塗料を塗っていくだけ。

アサヒペン 水性塗料マットカラー カフェオレ

そしてこの時に、元々納得のいっていなかった荷室部分のプラ材も再塗装しました。

再塗装に選んだ塗料は、後部座席の色違いでアイボリーです。

アサヒペン 水性塗料マットカラー アイボリー

後はプラ材を下の位置に戻すだけ。

どうでしょう?車内の統一感が増したんじゃないでしょうか??

最後に

最後までご覧いただきありがとうございました!

車内の塗装をやってみて思うことは「下地処理の重要性」に尽きます。また、今後色々な衝撃や擦れを繰り返していく中で、今回施した塗装がどれほどの耐久性を保つのかが楽しみです。

まぁ、仮に塗装が少々削れたとしても、それも一つの『味』として楽しみつつ、快適なVanlifeを送っていきたいと思います。

今回のブログ内では主に塗装に付いて書かせていただきましたが、YouTube動画内ではプラ材の下に『防音・断熱材』を貼り付ける所もご覧いただけますので、そちらもあわせて楽しんでいただけると幸いです。

これからも色々なチャレンジを楽しんでいきたいと思います。

では、ありがとうございました!!

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