新型アトレー車内DIY『天井ウッド化 〜後編〜』世界に一つの車内空間 ヘリンボーン天井作成!!

はじめに

Vanfortable Lifeをご覧いただき、誠にありがとうございます!

今回は遂に天井のウッド化後編になります!

前回、車内天井の前半分を杉材を使ったウッドテイストに変身させました。その時にも「後ろ半分は違うテイストで…」と予告した通り、今回は前回とは一味違ったウッド化を実現させました!

↓↓↓前回の記事はコチラ↓↓↓

新型アトレー車内DIY『天井ウッド化 〜前編〜』埋込みLED付き 杉天井!!
今回はいよいよ天井のウッド化にチャレンジです!前回、この天井ウッド化の基礎として作った『梁』に、遂に実際木材を打ち込む時が来ました。さぁこの天井をどのようにカスタマイズしていくのか。構想段階の話なんかも織り交ぜていけたらなと思います。では、よろしくお願いします!

随分と時間をかけてしまいましたが、それだけこだわりの詰まった車内になったと思います。それでは、今回もよろしくお願い致します!

コンセプト

しつこいようですが、僕は当初、天井のウッド化は考えていませんでした(笑)

しかし車内をDIYしていくうちに自分の中で育ってきた『創作意欲』か抑え切れず、単に『同じ板を敷き詰めた』天井に留まらず、『あまり他の人がやってなさそうな事もやってみたい。』という衝動に駆られ、そこで2つのテイストをミックスさせた天井を作ろう!と考えた今回のチャレンジ。

後ろ半分のテイストとして選んだのは『ヘリンボーン』です!

ヘリンボーンとは、英語でHerringboneと書き、魚のニシンを意味する【herring】と、骨を意味する【born】が組み合わさったもので、ヘリンボーンの柄そのものが、ニシンを開いた時の骨のように見えることから名付けられた名称だそうです。

とても綺麗な模様なので、テーブルや住宅の壁や天井などにも使われる事例も少なくありません。

木目がとても美しいヘリンボーン柄(photo ACより)
ヘリンボーンが施された床面(photo ACより)

そもそも、車内にこの『ヘリンボーン柄』を使ったらどうか?と提案してくれたのは、アパレル業界で働いた経験のあるうちのボス(妻)でした。

僕が天井全体のコンセプトを決める際に、悩んでいるのを見て、このようなグッドアイデアをぶっ込んでくれたわけです。

あとから冷静に考えてみれば、明らかに時間と労力のかかる大変な作業になる事は明白な訳ですが、ネットでヘリンボーンを調べた時のあまりの美しさに、後先考えずに「これ、最高やん!!これにする!!」と言ってしまったことが、今に繋がっています(笑)

何にせよ、木目やデザインも含めて、明らかに世界に唯一無二、自分だけのオンリーワンのを作ることが出来たのは、大変嬉しいことです。

あまり他人がやってなさそうな事&オンリーワンのデザインというコンセプトを掲げて、今回のDIYは進んでいきました。

使用素材

もしかしたら、ヘリンボーン柄が既に施された板なんかも探せば売っているのかもしれませんが、それでは味気ない…。しかも絶対高そう…笑

せっかくなら全て自分で作ろう!って事で素材集めです。

今回の素材のメインは、今までの工程で出た端材(OSB&杉壁板)です。

構造用合板(OSBボード)の端材
前回の工程で使った『杉壁板』の端材を使用。

これまでに色んな工程を経て、かなり多くの端材が出てきてしまったわけですが、ヘリンボーン柄にするとなれば、上手く使えば端材も素敵な素材になるに違いないと確信しました。そうすれば廃棄量も減るし、コストも低くなるし、オンリーワンのデザインになるし…一石三鳥です(笑)

とはいっても、先ずは土台となる板が必要です。土台として使ったのは厚さ4mmのベニヤ板を2枚。面積の大きさは600mm×900mmです。

土台には600mm×900mmのベニヤを2枚使用

これは後々どのように使ったかを書きますが、カインズホームで売られていた端材の詰め放題¥200。これも今回の重要な素材なんです。

カインズホームで見つけた掘り出し物。この使い方は後々のお楽しみ。

塗料は前回同様、全て家にあったものです。

ブライワックス(ラスティック・パイン)

外用油性ニス(パッケージが変わってますが、こちらの商品かと思います。)

リボス社 自然健康塗料カルデット

これまで結構色々なものを購入してきましたが…出来るだけあるものを使うって、改めて凄く大切な事だと思います。

具体的な方法

下書き

先ずはベニヤ板2枚に下書きをしていきます。

下書きを終えた土台のベニヤ。

ちなみに下書きは9cm間隔&45℃の角度で下書きをしていきました。そこで重宝したのはプロトラクター。分度器だったらこんなに早く&キレイに下書きは出来なかっただろうなぁ…(笑)

端材のカット

三平方の定理を使って計算すると、端材をカットして準備する板の幅は約6.3cm。でも少し広めに取って6.5cmの板を目指して作りました。

とにかくありったけの端材をカット。

丸のこは定規がなく買おうにも高そうなので、下書きだけ入念にしてフリーハンドでカットしましたが、案外上手く切れました(笑)でも絶対定規はあった方がいいです。

端材の取り付け

では次に、カットした端材を土台の板に合わせて調整していきます。

カンナも使いながら微調整

この時に何となく全体のバランスを見ながら、どの端材をどこに置くか考えていきます。たまに端材が何も置かれていない空白のスペースがありますが、これが最後のひとアレンジに繋がります。

不要部分のカット&計量

さて、端材達もそこそこキレイに並んだ所で、車内に必要な寸法に合わせて元々60cm×90cmのベニヤ板を52cm×88cmになるようにカット。

余分な部分をカット。もちろんフリーハンドで。笑

そして形が出来た所でちょっくら重さを測ってみると…何と6.6kg。これはさすがに重すぎる。車内前半分に施した杉材たちも、合計で5kgだったので、何とかその重さに近付けたい。何せ軽ければ軽い方がいいに決まってますから。

鬼の研磨

て事で僕がとった作戦は…地道にグラインダーで削りまくる。(笑)

数日かけて、色んな場所にも出向いて…

ある日は家の玄関先で。
また、ある日はカインズの工作室で。

でもこの作業が辛いったらない。明らかに面白い作業じゃないし、腰に来るし、粉塵吸っちゃうと喉痛くなるし…でもこれを乗り越えた時に見られる景色をイメージして、何とか乗り切りました。

トータル木材を削った時間…5時間弱。出来ればもうやりたくありません(笑)

でも、その甲斐あって5.1kgまで軽量化する事が出来ました。もう限界だ(笑)

塗装

次は木材の塗装ですね。まずOSBボード(構造用合板)に関しては、研磨したことによってかなりトゲトゲが多かったので、厚めの塗膜を作るためにも油性のニスを二度塗り。家にあったニスは、そこそこ古いもののようでしたが、特に問題ありませんでした。

ご覧の通り、ニスには『外部用』と書いてあるから、本当は車内用として使うべきじゃないんだろうけど…少しだし大丈夫!と信じて使いました(笑)

次に杉材。これは前の杉材にも使った『ブライワックス』を使います。前と後ろと別テイストと言いながらも、ちょっとした統一感も欲しくて、あえて同じワックスを使い同じ風合いを出しました。

お楽しみパートの制作

そしてここまでの塗装が終了したら、今まで何も木材を置いてこなかった空白の部分のマスキングを全て外し、そこにカインズの詰め放題端材を自分自身の感性に任せて、好きなように敷き詰めていきます。

もちろん、端材は全てが均一の長さや厚さではなく凹凸が生じますが、その不揃いな感じも一つのデザイン性につながると考えました。

そしてはみ出た木材をカットして調整した姿がこのような感じ! うん、なかなか良い感じです。

斜めから見て凹凸がわかるように。
上から見た全体像

塗装 その2

全ての木材をはめ終わった所で、凹凸部分の塗装に入ります。塗装にはまたまた家にあった『リボス 自然健康塗料カルデット』を使いました。この塗料、自宅を建てた時に住宅メーカーさんが「洗面所の周りの木材塗装に、良かったら使ってください!」と置いて行ってくれたものですが、今回調べてみると、中々いいお値段がするんですね。全く知らなかった。。。笑

そして今回学んだ事として、『塗装後の木材へのマスキングテープの付きにくさ』という事があります。特に、今回のようにグラインダーで研磨した事により、ただでさえガタついている表面に、ニスやワックスといった塗装を施した木材の上にマスキングテープを貼ったとしても、その粘着力はかなり弱く、テープの下から塗料が入り込んでしまうというハプニングに見舞われました。

幸いそのことに早く気付き、マスキングを全て外して塗料漏れを拭き取れたので大事には至りませんでしたが、本来ならばこのような事にも気を付けつつ、作業を進めていかなければなりません。そう考えると、世の中の職人さんたちのされる仕事というのは、真のプロフェッショナルであることを実感します。

マスキングテープにも色々なタイプがあるようなので、自分が使う用途に合ったものを選べるといいですね。ちなみに僕は2度目のマスキングには『塗装用』のマスキングテープを使いました。完璧とは行かないまでも、それまで使っていたマスキングテープとは明らかに効果が違いました。

何はともあれ、何とかリボス・カルデットを二日間かけて2度塗りし、天井に張る板が遂に完成しました!1度塗りの段階では、色乗りが悪く不安に思っていましたが、2度塗りが乾くといい感じでホワイトが映える姿に変身してくれました。

LED 取り付け

いよいよ作業も最終段階へと近付いてきました!あらかじめ開けておいた、LED取り付け用の穴を使って電球を付けていきます。

この作業は前編でも行った作業なので、思いの外スムーズに進みました。笑

車体への取り付け

遂にクライマックスですね(笑)

いよいよ苦労して作ったヘリンボーンが、車内へと取り付けられる時が来ました。まずは焦らずに、事前に土台のベニヤに書いておいた下穴の位置に3mm径のドリルで穴を開けます。

今回使ったビスも、前回同様『呼び径4.2mm、長さ38mm』のビスを使ったので、下穴の大きさは【呼び径×70〜80%】ということで3mmを選んだわけです。

下穴を3mmのドリルで穴開け。

下穴開けが完了したら、いよいよ車内への取り付けです!…っとその前に。

木材どうしが擦れ合って不快な音が出ないよう、間には『消音テープ』なるものを挟んでみました。そのお陰か、走行中に天井からギシギシと音が鳴ることは全くと言って良いほどありません。

そして消音テープの貼り付けが終わったら、満を持してヘリンボーンを固定していく訳ですが…

ここで前回も今回も大活躍!!DAISOの『突っ張り棒』!!これは本当に助かりました。自分の頭と突っ張り棒をうまい具合に駆使してヘリンボーンを所定の位置に合わせます。そして『梁』にも下穴を開けてからビス打ちをしていきます。

気持ちはどんどん前のめりになっていきますが、『急いては事を仕損ずる』という先人の教えもありますので、ここはジックリと慎重に作業を進めていきます。

完成

それでも、あれよあれよと作業は進んで行き、遂にヘリンボーンの取り付けが完了しました!

どうでしょうか?この前後ろで違ったテイストを放つ車内空間!

相当な手間と時間がかかってしまいましたが、その分コンセプトに掲げた他人がやってなさそうな事&オンリーワンのデザインは体現できたんじゃないかなと思います。

重量がそこそこあるにも関わらず、全体を通してグラつきは無さそうですし、走行中の雑音も今の所気になりません。今後、時間が経つに連れて色々な変化は出てくるかもしれませんが、それはそれでまた対処していきたいと思います。笑

とりあえず今回は、車内天井の主要部分が完成!と言っておきたいと思います。

終わりに

最後までご覧いただきありがとうございました。

段々と作業を進めるごとに自分の理想の『秘密基地』に近付いていく車内DIY。まだまだ最終的な完成には程遠いし、もしかしたら『完成』なんてものはそもそもないのかもしれません。

10年前の僕が今の僕の姿を想像できなかったように、これからも色々な変化を楽しみながら、色々なものを創りながら楽しんでいけたらと思います!

まず、次は天井横の断熱材が剥き出しになっているスペースをイイ感じにDIYしていこうかな。

Vanfortable Lifeの自由気ままな挑戦はまだまだ続きます!

今後ともよろしくお願いします!!

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